上弦の月

ひできくんが去年、突然夜中に「星がきれいだった。輝いてた」ってラインをくれた日から、とにかく空を見上げるようになった

あのときわたしは、目が悪すぎるひできくんに、ほんとに見えたの?目悪いのにー、と言ったら、それでもわかるくらい輝いてた。と言われて、なんとなくニヤニヤした。

ひできくんはコミュニケーションがヘタだ。

滑舌悪いし、そもそも語彙が少ないから、誤解を招きやすい。

とゆーか、そもそも彼がそんなにロマンチストなところがあるなんて知らなかったから、思わずニヤニヤしたっけ。

「大阪はよく見えない」と言ったら、「おまえが空を日頃から見てないだけ」と言われて、それから毎日空を見上げるようになった。

ついきのう、矢沢あい下弦の月とゆー漫画をネットでみつけて、連載当時はよくわからないなぁって読んでたなーと思いながら、関連まとめを読みすすめていくと、

この日の下弦の月とまったく同じ下弦の月は、19年後にしか見れない

とゆーのを知って、少し切なくなった。

 

ひできくんがわたしにラインしてくれた日の空は、どんな月が出ていたのかな

ひできくんは星がきれいだった、と言っていたけど、星は月のように同じものは何年後でないと見れないとかあるのかな

そんなことを考えながら眠った。

 

ひできくんとは、悲しいけれど、もうプライベートで会うことはできないのだろうな

それはなんとなく感じていた

だからこそ、わたしは、彼の言うきれいな星の見える空を見に行きたいなと思い続けている

 

空は、世界中どこもひとつなぎなんだ

 

そう思ったとき、悲しい気持ちと、優しい気持ちの両方がわたしの中に広がった

 

そして今日は上弦の月

星はあまり見えないけれど、月はきれいに見える

 

ひできくんが見ていた空を見に行きたい